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カットする時、その日のデザインが大事なのは当然として、
その方が次にご来店頂くまでの生活がどうなるかによって、
構成だったり重さやフォルムがどう変化するかを考えてその場で切り方を変えたりすることがあります。
例えば臨月近い妊婦の方さんだと、いつも通りのショートボブだと、もしも出産直前に切りに来れないことがあるかもしれない。
そうなれば崩れて過ごす期間が長くなるかもしれない、、
だから今回はいつもより重めにシフトして、来れても来れなくても持ちが良いようにカットしようか。
なんて考えて切ってたりします。
流行ってるから、自分が切りたいから、売れそうだから、
みたいな邪な気持ちを捨てて、どこまでその方に寄り添えるかが大事やなぁと、先日あるメーカーさんの新商品のヒアリングを受けて思った事。
魂がこもってない商品は売れんよなと。
お客様に直接使わせてもらってお伝えするのは美容師、その美容師が心揺さぶられる商品しか売れないと思う。
だって直接向き合ってモノやコトに心を込めるのは美容師だから。
マーケティング発進の商品はバズりはすれども永続しない。
流れが早い水モノの商品だからこそ、無くなる時に惜しまれるような商品が、無くてはならないものになり得るものがあると良いなぁ。
プロセスエコノミーも大事。
そして自分がそれを常に体現できているのか、自分を疑いながら過ごしていきたいですね。
※写真は関係ありません